デュアルHHKBで最強のキーボード環境を手に入れる

最高の執筆環境を手に入れたい。その一心で、僕は日々デスク周りのアップデートに取り組んでいます。

まだ試行錯誤を重ねている段階ですが、そんな中でキーボードだけはすでに「答え」にたどり着いているような気がしています。その「答え」がこちらです。

このキーボードはHHKB(Happy Hacking Keyboard)というものの最上位モデルで、お値段は1台35,000円。それを贅沢にも横に2台並べて使っています。

35,000円のキーボードを使う意味はあるのか? さらに、事に及んで同じキーボードを2台も並べている意味は? 作業環境にロマンを求める方にも実用性を求める方にもおすすめしたい「デュアルHHKB」の魅力を紹介します。

HHKBとは

まずは、このHHKBというキーボードの説明から。

HHKBは株式会社PFUが販売しているキーボードで、2021年12月に25周年を迎える老舗ブランドです。必要最低限の美しいキー構成が特徴的で、机の上に置いても邪魔になりません。また、外出先に持っていく場合もバッグの中に収まりやすいのが嬉しいところ。

現在のラインナップは以下の3機種。いずれも、静電容量無接点方式のキーボードとなっています。

静電容量無接点方式は、物理的な接点を持たない無接点構造を採用。スコスコとした打ち心地が特徴的で、耐久性にも優れています。セブンイレブンに設置されているATMのキーボードが静電容量無接点方式ですので、気になる方はぜひ一度触ってみてください。

現行のHHKBの中でスタンダードなのがProfessional HYBRID。有線・無線接続の両方に対応しています。有線接続のみに対応しているのがProfessional Classicでお値段も少しリーズナブルに。そして有線・無線接続に対応しつつ静粛性・スピード性を高めたのがProfessional HYBRID Type-Sになります。HHKBの中で最も高価なモデル。

(なお、Classicには英語配列のみしかないのでご注意ください。英語配列は矢印キーがついていないので、気になる方は気になるかも……!)

Professional HYBRIDはカチカチという音が気になるのですが、Type-Sではそれが抑えられています。周りに人がいるときはType-Sの方が重宝するかもしれませんが、全くうるさくないかと言われればそうでもないので、実際はあまり変わらないかもしれません……。もし1人の環境で使う場合は、打ち心地の好きな方を選択すると良いでしょう。

僕は前世代からType-Sの打ち心地が好きだったので、迷わずそちらを選んでいます。

HHKBに出会うまでは安いキーボードを色々と物色したのですが、HHKBを買ってからはずっとこれを使っています。最初に買ったのは前モデルのHHKB Professional JP Type-S。3年くらい酷使していましたが、不具合が出たことは一度もありません。その後、HHKB Professional HYBRID Tyoe-Sが出たタイミングで乗り換えました。こちらも2年ほど毎日使っていますが、特に不具合なく快適に使うことができています。

HHKBは最高。HHKBしか勝たん。しかしHHKBにも一つ弱点があります。それは、左右分離ができないということです。

左右分離型キーボードとは?

HHKBはコンパクトさを追い求めたキーボードですが、世の中には違った方向に進化を遂げたキーボードがあります。その中でも、人間工学に基づいたエルゴノミクスキーボードという分野では、人間が長時間キーボードを使っても疲れにくいようなものが開発されています。

このエルゴノミクスキーボードには色々な種類があるのですが、ほとんどすべてのエルゴノミクスキーボードに共通しているのは、左右が分離しているということ。

通常のキーボードを使う場合は、体の中心にキーボードを配置することになるかと思います。すると、どうしても肩が前に巻き込まれる形になってしまうんですね。さらに、手首もキーボードに合わせて曲げる必要があります。このままタイピングしていると疲れてしまうので、エルゴノミクスキーボードはもっと自然な体制で打鍵できるように、左右を分離しているのです。

HHKBを購入するような人は、恐らくキーボードを長時間使うような人だと思います。左右分離型の体に優しい感じも捨てがたい、でもHHKBの最高の打鍵感を知った後ではもう他のキーボードに戻れない……。そういう気持ちになってしまうかもしれません。僕はなりました。

そしてなんと、そんなわがままを解決する方法が一つだけあるんです。

HHKBを横に2台並べる

答えは単純明快です。HHKBを横に2台並べれば良いんです。

通常の左右分離キーボードでは、右側と左側にそれぞれ半分ずつしかキーが配置されていません。無駄のない美しい構成ですね。HHKBを半分に折れるならばそうしても良いのですが、素人には荷が重すぎます。それならば、無駄を覚悟の上で、キーボードを2台並べれば……。ね? 左右のいい感じのところにキーを配置することができたでしょう?

せっかくコンパクトなキーボードなのに、2台並べたら台無しじゃないか! と思う人があるかもしれません。しかしよく考えてみてください。この2台並べるという奇行は、テンキーの存在しないコンパクトな構成だからこそ達成できたのです。他のキーボードで同じことをやろうとすると、さらに作業領域を圧迫してしまいます。

でも、その快適さは折り紙つき。だって、最高の打鍵感のHHKBを左右分離として使えるのですから。

デュアルHHKBにはさらにメリットがあります。僕は、タッチタイピングをする時に「B」のキーを右手でタイプしてしまうという癖があります。左右分離キーボードの場合は当然右側に「B」キーが存在していないので、いつも空振りをしてしまうことになります。しかしデュアルHHKBの場合は当然右側にも「B」キーがついているので、快適にタイピングをすることができます。最高ですね。

どこまでも最高なデュアルHHKBですが、最大の懸念材料はその値段でしょう。税込で1台35,000円ほどなので、当然2台だと70,000円を突破してきます。最新のiPad Airが買えてしまいますね。

これを高いと思うかはあなた次第です。ちなみに僕はめちゃくちゃ高いと感じ、なかなか手が出せずにいました。でも、この浪漫も実益も兼ねた環境をなんとか達成したいと思い、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで導入へと至りました。

もう1年ほどこの環境で作業を行なっていますが、本当に最高だなと思います。万人におすめできる環境ではないのですが、最高の執筆環境を手に入れたいという方は、ぜひお試しください。

さらなる最高を得るために

さて、HHKB2台をお買い上げいただいたところで申し訳ないのですが、デュアルHHKBで更なる最高を手に入れるためには、もう少しだけ投資をお願いしたく……。

まずはパームレスト。HHKBは高さがあるので、手首の下に何かを敷いておくと疲労が軽減されます。安価なものも多数販売されているのですが、ここまで来たからには、HHKB純正のウッドパームレストをおすすめしたいと思います。こちら、税込で1個4,400円ですので、2個購入して8,800円になります。ありがとうございます。

僕は2個上記のものを2個購入したのですが、左右分離型のパームレストも4,400円で販売されているので、こちらにした方が経済的かもしれません。

また、ぜひ充電式の電池も買っていただきたいと思います。HHKBは充電式ではなく電池で駆動する方式。取り回しがやや面倒くさいのですが、内部バッテリーがへたることがないので、長く使うことができるというメリットがあります。普通の電池だと購入する手間ができて面倒ですが、充電式の電池を使えば問題ありません。Panasonicの電池と急速充電器のセットが3,300円ほどです。

というわけで、追加で10,000円ちょっとの追加投資をしていただけると、HHKBをさらに快適にお使いいただけるかと思います。皆さまにおかれましては、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。

おわりに

デュアルHHKBにしたからといって、生産性が爆発的に向上するかというとそんなことはありません。しかし、長時間キーボードを使って作業する人ほど、塵も積もれば山となるで多大な恩恵を受けることができるでしょう。

この構成は実益も兼ねているのですが、個人的には浪漫の効用が大きい気もしています。見た目が強くて美しいので、対峙するたびにテンションがぶち上がること間違いなしです。

もちろん、いきなり2個買うのは難しいと思うので、まずは1個だけ購入してみるというのもおすすめです。僕も最初はそうしていました。決して安い買い物ではありませんので、よくお考えのうえ最高の選択をしていただけることをお待ちいたしております……!

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