青空文庫を読了時間で検索できるサービス「ゾラサーチ」

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皆さんは「ブンゴウメール」というサービスをご存じでしょうか。

これは、文豪による有名な小説作品を、メルマガ形式で小分けにして送ってくれるサービスです。毎日少しずつ読み進めていくことができるので、無理なく読むことができ、読書の習慣もつきます。

そんなブンゴウメールの姉妹サービス「ゾラサーチ」がリリースされました。一体どんなサービスなのでしょうか?

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青空文庫を読了時間で検索!

日本の小説は、公開後から70年(最近まで50年だった)以上経つと著作権が消滅します。よって、この期間を過ぎれば誰でも自由に作品の全文を公開できます。

これを利用して、著作権の切れた作品を入力して公開しているサイトが青空文庫です。芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、その他たくさんの文豪の作品を読むことができるのです。

ゾラサーチは、この青空文庫の検索に特化したサービスです。

それも、単に作家名で検索するのではなく、「読了時間」で検索できるのが特徴です。

読了時間は「すべて」「5分以内」「10分以内」「30分以内」「60分以内」「1時間〜」から選べます。なお、読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算されているそうです。

たとえば時間を「10分以内」にして著者名検索に「太宰治」を入れると、2,000字〜4,000字の太宰作品が出てきます。

ちょっと時間があるときに便利

たとえば通勤電車に乗っているときや、待ち合わせに早く着いてしまったときなど、ちょっと時間がるときにゾラサーチはとても便利。

空いている時間にあわせて、読みたい作家の作品を探すことができます。

また、検索したときに人気順で並んでいるのも嬉しいところ。

10分以内で読める太宰作品は、「川端康成へ」「黄金風景」「I can speak」「待つ」などが人気なようです。

文豪の作品を読む入り口にも

いわゆる「文豪」と呼ばれる人たちの作品は、書かれた時代が五十年以上前になるため、やや言葉づかいが古くなっています。書かれた時代背景についてもわからないことが多いため、最初はどうしても良さがわかりにくいものです。

そんなときに何百ページもある長編を読んでも、最初の方で挫折してしまうでしょう。これは凄くもったいないことです。

しかしゾラサーチは読了時間毎に検索できるので、まずは短い作品から読んでみることが可能です。

5分以内、10分以内の作品だと簡単なエッセイや小説の序文などが多いのですが、30分以内くらいからは掌編小説が出てきます。

まずはエッセイなどで文体に慣れてから、小説を読んでみるというのも良いと思います。

まとめ

青空文庫を読了時間で検索できるサービス「ゾラサーチ」を紹介しました。

ちょっとしたスキマ時間に、文豪の文章に触れてみるのはいかがですか?

また、文豪の文章に少しずつ触れるためには、ゾラサーチの姉妹サイトであるブンゴウメールもおすすめです。

どちらも使いこなして、文豪からたくさんの刺激を受けましょう!

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ABOUTこの記事を書いた人

1993年生まれ、福岡県出身、熊本県在住。
2016年より、文芸Webメディア「蓼食う本の虫」を主宰・運営。
熊本大学文学部文学科卒。在学中は日本語日本文学研究室に所属。卒業論文のテーマは「太宰治の私小説的作品について」。
新卒で印刷会社に入社し、営業・Webディレクターとして業務に従事。2018年にピクシブ株式会社に入社。チャット小説サービス「pixiv chatstory」のディレクター、pixiv小説チームのプロダクトマネージャー・コミュニティマネージャーを担当。2021年に個人事業主として独立。
詳しいプロフィールやご連絡については、atohs.meをご覧ください。